「風の画家」中島潔が描く 地獄絵とその先の思い

展覧会ニュース

【佐賀県】今年、戦後70年を迎える節目の夏。佐賀県立美術館では、「中島潔 “今”を生きる -そして伝えたいこと-」が開催されます。「風の画家」として知られる同氏が新たに挑戦した5枚組の連作「心音図(こころねず)(京都六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)奉納作品)」を特別展示として初公開。会期は2015年9月23日(水・祝)まで。

*こちらの展覧会は会期終了しております。

Swinub in Saga, Saga 1 (Saga Castle park)

構想から4年、新境地への挑戦

かわいいのにどこか寂しげな童画で知られる画家中島潔さん(唐津市厳木町出身)が、いのちと平和への祈りを込め、“平成の地獄絵”を描き上げた。(佐賀新聞LiVEより


 ロッテ「小梅ちゃん」のイラストなど、郷愁を誘う童画イメージが強いですが・・・、今回は展示自身、趣旨がかなり違うようです。

中島 潔(なかしま きよし)

1943年生まれ。唐津市厳木町出身。日本画家、絵本作家、イラストレーター。

この世紀に生まれた画家として、子供に、そして大人に、
新しい地獄絵を見てもらいたい
いま自分が描かなければ、と思いました。(中島潔の公式ホームページより

「地獄」をモチーフにしたことを「自分が何を描くべきか、弱者が痛い目に遭わされる今の世相から見えてきた。自分なりの解釈で新たな地獄図を制作した」と説明。(佐賀新聞LiVEより

この「地獄心音図」は、数年の巡回展ののち、正式に六道珍皇寺に正式に奉納されるそうです。

インフォメーション

会場名:佐賀県立美術館
住所:佐賀市城内1-15-23

ちなみに…
 「地獄心音図」以外では、いのち輝く理想郷を描いた「心音」や、新作群「新しい風」なども紹介。およそ120点が展示。
また会期中に、六道珍皇寺が所蔵する室町時代の地獄絵「熊野観心十界図(複製)」と絵解きパネルも同時に展示されるとのこと。
*詳細については、コチラをご確認下さいませ。

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