立春にむけて。DIC川村記念美術館で「美術は語られる-評論家・中原佑介の眼-」

展覧会ニュース

【千葉県】ひとりの美術評論家の視点から見た、少し変わった企画の展覧会が千葉・佐倉のDIC川村記念美術館で今月2016年2月11日(木・祝日)から始まります。会期は4月10日(日)まで。「美術は語られる-評論家・中原佑介の眼-」です。中原佑介(1931~2011)氏は、戦後日本を代表する美術評論家の一人とも言われております。

*こちらの展覧会は会期が終了しております。

DIC川村記念美術館
via:(kent)

国内外の多くの前衛作家たちと交流

中原佑介(1931‐2011年)は、戦後日本を代表する美術評論家のひとりです。理論物理学を学んだ京都大学理学部在学中に『美術批評』誌の評論募集(1955年)で一席に選ばれて評論活動を開始しました。前衛作家を支持し、理論的な評論を多数手がけて長く第一線で活躍しながら、「不在の部屋展」(1963年)、「人間と物質展」(1970年)など展覧会企画においても功績を残しました。 (美術館サイトより

 同氏のもとに残された小品のコレクションから、60〜70年代の美術作家を中心に約40点が選ばれ展示。

展示構成は…

 全4章で構成され、第1章「先駆者たち」では瀧口修造、岡本太郎ら戦前作家を。第2章「同世代たち」では河原温、高松次郎、赤瀬川原平ら同氏と同世代の作家を。第3章「海外作家の紹介」では同氏が日本に紹介した海外作家クリスト、マルセル・デュシャン、マン・レイを。第4章「現代彫刻」では同氏が評価した20世紀の「現代彫刻」の作家たちを紹介。また資料編として、「中原佑介アルバム」「中原佑介著作」として、当時の資料・記録も展示される。
 更なる詳細は、美術館サイト・プレスリリースよりコチラをどうぞ。(pdfデータ)。

 第2章より、同氏はグループ「ハイレッド・センター」の顧問もつとめていたそうです。
「ハイレッド・センター」とは…

1963年、雑誌『形象』の座談会に同席したことを機に高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之が結成した匿名集団。メンバーは3人に限らず、また結成前に高松と中西らが行なったイべント「山手線事件」も活動に含まれる。60年代前半の反芸術の潮流の内にありながらこのグループが一線を画すのは、反芸術のような即興的な感情の発露によらずあくまで冷静に練られた計画に基づいて活動を実行した点である。(artscape(アートワード)[執筆者:成相肇氏]より

 同じく第2章では、韓国・現代美術作家の李禹煥(リー・ウーハン)の作品も登場。

インフォメーション

会場名:DIC川村記念美術館
住所:千葉県佐倉市坂戸631

美術館サイト

ちなみに…
 観光産業ニュースサイト「トラベルボイス」の記事で、同美術館を紹介している記事を見つけました。中国人が感じる日本の観光イメージ、日本人より認知が高い施設に「阿寒湖温泉」や「川村記念美術館」 ―GMOリサーチ調査(トラベルボイスより)「京都国際マンガミュージアム」同様、国内の認知度は、低いものの訪日経験を持つ中国の人には認知度が高いそうです。自然散策(美術館サイトより)としても良いみたいです!

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