“明治陶芸の名手”のリアルな浮彫、造形。「没後100年 宮川香山」展

展覧会ニュース

【東京23区】六本木のサントリー美術館では、明治時代から大正時代を代表する陶芸家・宮川香山(初代)の展覧会「没後100年 宮川香山」展が開催されます。会期は、2016年2月24日(水)~4月17日(日)まで。同作家の超一級品は、なかなか国内にもなく、大英博物館をはじめ海外にも多くのコレクターが収蔵していると言われております。

*こちらの展覧会は会期が終了しております。

Miyagawa Kozan
via:(David Jackson)

超絶技巧「高浮彫」

彼が生み出した、陶器の表面をリアルな浮彫や造形物で装飾する高浮彫の作品は、思わず様々な角度から見たくなるような立体感だ。欧米を感嘆させた明治陶芸の名手、その超絶技巧の魅力に迫る。(timeoutより

 高浮彫(たかうきぼり)とは?
 薩摩焼(磯工芸館サイトより)のような大量の金を使って表面を盛り上げる焼物を、貴重な金を使わずに精密な彫刻や細工で表現。

宮川香山(みやがわ こうざん)

天保13年(1842年)-大正5年(1916年)
京都の真葛ヶ原(まくずがはら)に生まれた。

明治10年代半ば頃から、香山は新たに釉薬と釉下彩の研究に取り組み、中国清朝の磁器にならった様々な技法の作品を作り始め、制作の主力を陶器から磁器に切り替えていきました。そして明治29年(1896)、香山は、陶芸の分野では二人目となる帝室技藝員(ていしつぎげいいん)に任命されます。
宮川香山が生み出した眞葛焼(まくずやき)は世界中から絶賛を浴び、人気を博しました。大英博物館(イギリス)をはじめ世界的に著名な美術館が香山の作品を収蔵していることからも、その人気の高さが窺えます。(美術館サイトより

 「マクズウエア」(MAKUZU WARE)と呼ばれて人気を博したとの事。

 海外の評価ばかり言ってますが、今回の展覧会は、日本に少なかった香山の作品を世界中から探し出し、約50年にわたって研究を続けてきた田邊哲人(たなべてつんど)氏のコレクションを中心に開催されるそうです。

インフォメーション

会場名:サントリー美術館
住所:東京都港区 赤坂9丁目7-4

美術館サイト

ちなみに…
 横浜には、「宮川香山 眞葛ミュージアム」がございます。
住所:神奈川県横浜市神奈川区栄町6-1

美術館サイト

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