【東京23区】「生涯、アマチュア写真家」を自称していた植田正治氏が初めてファッション写真を手がけたのは1983年、同氏が70歳を迎えた年であった。-今週末より渋谷のアツコバルーでは、「あの時代(とき)のホリゾント 植田正治のファッション写真展」が開催されます。期間は、2016年4月16日(土)から5月22日(日)まで。生まれた鳥取県境港市を拠点に70年近く活動してきた植田正治(うえだ しょうじ、1913年-2000年)氏。戦後、独創的な家族写真や鳥取砂丘での演出写真で注目されました。
*こちらの展覧会は会期が終了しております。
via:((C)Rubber Soul)
80年代に手がけたファッション写真を中心に展示『あの時代(とき)のホリゾント 植田正治のファッション写真展』(4月16日~) https://t.co/7g5c6YWf86 pic.twitter.com/Xz1MNkwhF2
— CINRA NETイベント情報 (@CINRANET_EVENT) 2016年4月8日
新たな世界へ
ただひたすらに「写真する歓び」を追い求めることで満足していた植田正治を新たな世界へ導いたのは、当時、アートディレクターとして活躍していた次男の充であった。この年の3 月、最愛の妻を亡くし、写真を撮る気力さえ喪失していた父の姿を見かねた充が思いついた“荒療治”、それがデザイナー菊地武夫のブランドTAKEO KIKUCHI のカタログ撮影だった。自らのホームグラウンドとも言える砂丘で、モデルたちを自由に演出することが許された撮影で生来の実験精神と遊び心を取り戻した植田は、まったく新しいファッション写真の世界を創造することになった。(アツコバルーサイトより)
本展では、80年代に手がけたファッション写真を中心に植田正治の作品世界を立体的に展示することで、その世界観を追体験する。また「80年代」をキーワードにアート、ファッション、グラフィックなど、バブル経済を背景に成熟の頂点を迎えた時代の証言者たちを迎えたトークセッションの開催も予定されている。(アツコバルーサイトより)
デザイナーの菊池武夫、「ハイファッション(high fashion)」元編集長の田口淑子、スタイリストのはたきみえや中村のん、俳優の佐野史郎、元マガジンハウスの石川次郎や森永博志、堀内誠一の長女 堀内花子ら(敬称略)を迎える予定だそうです。*詳細・日程に関しては、会場のアツコバルーサイトよりコチラをどうぞ。
16日(土)から始まる『あの時代のホリゾント』植田正治のファッション写真展 作品搬入!
植田正治さんの作品に囲まれてゆるゆる。
あぁ、至福の時間です。 pic.twitter.com/5UFxpLwvKT— アツコバルー (@ATSUKOBAROUH) 2016年4月10日
インフォメーション
会場名:アツコバルー arts drinks talk
住所:東京都渋谷区松濤1-29-1 クロスロードビル5F
会期名:あの時代(とき)のホリゾント 植田正治のファッション写真 Shoji Ueda Photo Exhibition
開催日:2016年4月16日(土)~5月22日(日) 火曜日定休
開館時間:14:00~21:00(水曜日-土曜日)、11:00~18:00(日曜日&月曜日)
入場料:500円(ワンドリンク付)
ちなみに…
同氏に関しては、鳥取県に美術館があります。「植田正治写真美術館」。去年12月NHKのEテレ「日曜美術館」でミュージシャンの佐野元春氏が訪れた回を興味深く拝見しました。「アートの旅 みつけよう、美 秋編」(NHK日曜美術館サイト)