水の都で生まれた豊かな色彩表現。東京都美術館「ティツィアーノとヴェネツィア派展」

展覧会ニュース

【東京23区】日伊国交樹立150周年記念として、イタリア・ルネサンスを代表する画家ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(1488-1567)の作品を中心とした展覧会「ティツィアーノとヴェネツィア派展」が東京都美術館にて開催中です。会期は2017年4月2日(日)まで。ティツィアーノの傑作《ダナエ》《フローラ》を含む作品と黄金期のヴェネツィア派の絵画や版画など70点近い作品が展示されます。ティツィアーノ作品は7点が出品。(うち2点はティツィアーノと工房によるもの)

*こちらの展覧会は会期が終了しております。

 去年は、ボストン美術館所蔵のヴェネツィア派展が名古屋を中心に巡回展として開催されましたが、今回はイタリアの名だたる美術館のコレクションを通じて、東京都美術館で開催。

ヴェネツィア派

水の都ヴェネツィアは、15世紀から16世紀にかけて海洋交易により飛躍的に繁栄し、異文化の交わる国際都市として発展を遂げるなかで、美術の黄金期を迎えます。政庁舎や聖堂、貴族の邸宅のための絵画まで、公私の場のためにさまざまな主題の絵画が制作され、明るい色彩と自由闊達な筆致、柔らかい光の効果を特徴とする、ヴェネツィアならではの絵画表現が生み出されました。(美術館サイトより


 引用させていただいたTwitter画像。左側の画像が《フローラ》。右側がミケランジェロも嫉妬したと言われる日本初公開となる《ダナエ》

Tiziano
via:(Ghirlandajo)

ルーベンスやルノワールも憧れた

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(1488-1567)
16世紀ヴェネツィア派最大の画家。

宗教画や貴族の神話画、肖像画などを数多く手掛け、その圧倒的な技量と巧みな売り込み戦略をもって、同時代の誰よりも幅広いパトロンを獲得した。革新的な油彩の表現は、同時代の画家のみならず、ルーベンスやベラスケス、ルノワールなど、後世の画家たちにも多大なる影響を与えた。(特設サイトより


 特設サイトでは、「ティツィアーノまるわかり」としてジュニアガイドも掲載。コチラをどうぞ。(pdfデータ)。

展示構成は

 ヴェネツィア・ルネサンス初期のベッリーニ工房とヴィヴァリーニ工房に注目した第1章「ヴェネツィア、もう一つのルネサンス」、ティツィアーノの円熟期と次世代のヴェネツィア派の画家を紹介した第2章「ティツィアーノの時代」、ティツィアーノとともに「ヴェネツィア3大巨匠」と呼ばれるティントレットとヴェロネーゼなどの名画を紹介した第3章「ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼ ― 巨匠たちの競合」の全3章。先程から言っている《フローラ》《ダナエ》の両作品は第2章で展示のようです。詳細は、美術館サイトよりコチラをどうぞ。

インフォメーション

会場名:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36

ちなみに…
 音声ガイドは、俳優の別所哲也さんで、毎月26日はフローラの日として、その日は音声ガイドも半額になるそうです。 詳細は、特設サイトよりコチラをどうぞ。

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