【東京23区】以前、愛知の岡崎市美術博物館で開催された17世紀バロック絵画展の記事でもふれましたが、ブリューゲルの最高傑作「バベルの塔」が24年ぶりに来日します。その特別展ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展は上野の東京都美術館にて開催。会期は、2017年4月18日(火)~7月2日(日)まで。*こちらは東京展後、7月には大阪でも開催されます。
*こちらの東京展は会期が終了しております。
驚異の写実「バベルの塔」
ピーテル・ブリューゲル1世『バベルの塔』 The Tower of Babel (1563) 59.9×74.6cm
― 昔、人々が天まで届く塔を建設しようとした。
しかし、その野心が神の怒りを買い、
互いの言葉をバラバラの言語にされてしまう。
意思疎通が出来なくなった人々は散っていき、
ついに塔は完成しなかった ―(展覧会チラシ:PDFより)
旧約聖書に登場する「バベルの塔」の物語を、ピーテル・ブリューゲル1世は、壮大なスケールの構図と細部の緻密な描写を見事に融合して描いてみせました。地平線まで見渡す風景に屹立する巨塔。そこに描き込まれた建設現場と米粒よりも小さな1400人もの人々。最高傑作と呼ぶにふさわしいブリューゲルの「バベルの塔」が、24年ぶりに来日します。(展覧会チラシ:PDFより)
*同名の画家でもあった長男と区別するため「ブリューゲル(父)」と表記されることありますが、今回は公式サイトを踏まえピーテル・ブリューゲル1世と表記。
所蔵のボイマンス美術館。正式名は「ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館」。オランダのロッテルダムに位置します。公式サイトはコチラ。
#ティツィアーノ とヴェネツィア派展は閉幕しました。多くの方にご来場いただき、ありがとうございました。次回の特別展は、4/18開幕の #バベルの塔 展です。展覧会マスコット「タラ夫」のツイッター @2017babelで見どころをチェック!(RF) pic.twitter.com/CkZm3x56ni
— 東京都美術館 (@tobikan_jp) 2017年4月2日
【開幕まであと10日!】「『バベルの塔』展公式ガイドブック」https://t.co/ES5ca6IVpPが絶賛発売中!《バベルの塔》の魅力はもちろん、ブリューゲルやボスについても細かく解説。これを読むと展覧会がもっと楽しくなりますよ!
タラ夫も熟読中。 pic.twitter.com/B8hW72Vkws— タラ夫@「バベルの塔」展公式 (@2017babel) 2017年4月8日
「奇想の画家・ボス」の油彩画2点も初来日
副題に「16世紀ネーデルラントの至宝―ボスを超えて」とある通り、ブリューゲルのみならず、彼が手本とした先駆者ヒエロニムス・ボスの油彩2点、そして彼らが生きた時代、16世紀ネーデルラントの絵画、版画、彫刻を全体で約90点の出品作でご紹介します。(美術館サイトより)
ヒエロニムス・ボスは、ルネサンス期のフランドル(オランダ南西部からフランス北東部、ベルギーにかけた地方。かつてフランドル伯の領地)の画家。現在、世界中で約25点しかないとも言われております。(詳細:Wikipedia)
展示構成は
I.「16世紀ネーデルラントの彫刻」、Ⅱ.「信仰に仕えて」、Ⅲ.「ホラント地方の美術」、Ⅳ.「新たな画題へ」、Ⅴ.「奇想の画家ヒエロニムス」、Ⅵ.「ボスのように描く」、Ⅶ.「ブリューゲルの版画」、Ⅷ.「「バベルの塔」へ」の全8章で構成。出品作品リストは、美術館サイトよりコチラをどうぞ。(pdfデータ)。
インフォメーション
会場名:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
ちなみに…
大阪展でのスケジュールは以下の通りです。
7月18日(火)~10月15日(日)国立国際美術館