奇想のマンガ作品との比較検証も。「ルドン ひらかれた夢 幻想の世紀末から現代へ」

展覧会ニュース

【神奈川県】箱根のポーラ美術館では、フランスの画家オディロン・ルドン(1840-1916)の展覧会「ルドン ひらかれた夢 幻想の世紀末から現代へ」が開催されます。会期は2018年7月22日(日)から12月2日(日)まで。

*こちらの展覧会は会期が終了しております。

The Chariot of Apollo  TheMET

夢の世界に生きた孤高の幻想画家

19世紀末から20世紀初頭にかけてフランスで活動した芸術家オディロン・ルドン(1840―1916)は、印象派の画家たちとほぼ同じ世代に生まれながらも、不気味な怪物たちが蠢く(うごめく)世界や、神秘的なヴィジョンに満ちた幻想的な場面を絵画に残しました。その謎めいた絵画ゆえに、これまでルドンは、心の中に潜む「内なる世界」に向き合いながら奇妙な作品を制作し続けた孤高の芸術家と考えられてきました。(美術館サイトより

しかし近年の研究によると、実は過去の巨匠たちや同時代の美術作品や、挿絵等の大衆文化から影響を受けていた事実が明らかになっています。(美術館サイトより

 新しい資料や研究をもとにルドンの謎めいた主題に迫る展覧会。
 

オディロン・ルドン(Odilon Redon)

1840-1916
フランス・ボルドー生まれ。

幻想的な世界を描き続け、生物学にも関心をもっていたルドン。象徴派の文学者と交わり、文学作品に霊感を得たモノトーンの版画を制作しておりました。(ギャラリーボヤージュサイトより

 1890年頃からは徐々に版画やモノクロームの素描から離れ、後期では色彩表現に優れたパステル画を描いた。

現代美術からマンガまで 現代に息づくルドン的な幻想世界を紹介

同展では、柄澤齊(からさわひとし)、イケムラレイコ、鴻池朋子(こうのいけともこ)という、ルドンと通じ合う幻想的なテーマを追い求める現代の作家もご紹介。また、水木しげるを経て、岩明均『寄生獣』や押見修造『悪の華』に至るまで、ルドンを連想させる「目玉」の表現によって展開するマンガ作品を比較することで、ルドン芸術の今日的な意義を検証。(美術館サイト・プレスリリースより

 今年2月には、三菱一号館美術館で「ルドン―秘密の花園」も開催されましたが、同展では、世界的なルドン・コレクションを誇る岐阜県美術館より借用した88点をはじめとする国内の101点の作品が展示。*会期中展示替え有り。9月27日(木)は展示替のため休室。前期展示期間:7月22日(日)から9月26日(水) 。後期展示期間:9月28日(金)から12月2日(日)。

インフォメーション

会場名:ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下郡 箱根町仙石原小塚山1285

美術館サイト

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