現代デジタルアートにも影響を与えた巨匠、国内10年ぶりの大規模な回顧展「デ・キリコ展」

展覧会ニュース

【東京23区】形而上絵画派の代表的な芸術家で、シュルレアリスムの先駆者ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)の大規模な回顧展「デ・キリコ展」が東京都美術館にて開催されます。会期は2024年4月27日(土)~8月29日(木)まで。国内では10年ぶりとなり、東京展終了後、9月中旬からは神戸市立博物館でも開催。

Giorgio de Chirico - Orestes and Pylades [1957]

Giorgio de Chirico – Orestes and Pylades [1957]


via:(flickr)

20世紀美術に衝撃を与えた孤高の画家

20世紀を代表する巨匠の一人、ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)。彼が1910年頃から描き始めた「形而上絵画」(幻想的な風景や静物によって非日常的な世界を表現する絵画)は、数多くの芸術家や国際的な芸術運動に大きな影響を与えました。(美術館サイトより

Giorgio de Chirico - Orestes and Pylades [1957]

Giorgio de Chirico – Orestes and Pylades [1957]


via:(flickr)


世界各地に存在する初期の自画像や肖像画、名声を高めた「形而上絵画」など絵画だけでなく、彫刻や挿絵、さらに舞台衣装のデザインなども展示。初期から晩年まで約70年間にわたる作品を余すところなく紹介。

マグリットやブルトンに多大な影響を与えた

ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)
ギリシャ、ヴォーロに生まれる。

象徴主義の代表的な画家であるアルノルト・ベックリンや、思想家であるニーチェの影響を受け、急速に発展する文明の背後にある不安や憂鬱を、幻想的なモチーフで表現した。この手法をキリコ自ら「形而上的絵画」と名づけている。その技法は一世を風靡し、後のシュルレアリスム運動の作家ルネ・マグリットやアンドレ・ブルトンに多大な影響を与えた。(ギャラリーボヤージサイトより

1920年代の展開

ただ1920年代に入るとラファエロやルーベンスなどの古典絵画への傾倒を強め、シュルレアリスムから完全に距離をおいた。(ギャラリーボヤージサイトより

しかし老年期に入って、さらに新しい表現に。亡くなるまでの10年余りの時期は、再び形而上絵画に取り組んだ。「新形而上絵画」と呼ばれる作品群です。詳細は、特設サイトよりコチラをどうぞ。

インフォメーション

会場名:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36

ちなみに…
音声ガイドは、俳優のムロツヨシさん。 詳細は、特設サイトよりコチラをどうぞ。

タイトルとURLをコピーしました